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Sissy 松田栄作『あいのま』インタビュー

Sissy 松田栄作『あいのま』インタビュー

October 20, 2016 20:00

Sissy

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ポップセンス溢れる楽曲が多いSissyが9月にリリースした『あいのま』は、細かい言葉選びとサウンド構成で、恋人から別れを告げられた主人公の心情を切なく描き出すバラード。前回の原 理史(G)インタビューに続き、今作では松田栄作(Vo,G)に楽曲への想いや、スキマスイッチの常田真太郎氏をプロデューサーに招いての8ヶ月連続シングルリリースプロジェクトについてなどを訊いてみた。


ー 現在リリース中のシングル『あいのま』は、恋人との関係性の危うさが切ない歌ですね。

この曲は僕の地元、静岡にいる友人の恋愛体験を元に書いた曲なんです。その友人は普段から元気なやつで、わりとモテるタイプなんだけど、彼女に距離を置かれた時期があって。そのエピソードをいつか曲にしたいとはずっと思っていたんですが、この曲のメロディが出来た時にふと思い出して、歌詞へと繋げたんです。でもここまでいくには大変でした。


ー というと?

シンタさん(常田)と曲を作る上で、最初にきちんとしたメロディを作り、それに合わせた良い歌詞とタイトルを付けるという形でこの5ヶ月やってきました。今作も、自分の中で良いと思える歌詞やメロディが出来たと思ったので、シンタさんに聴いてもらったところ「本当にこれで良いのか?」と言われたんです。「お前はこんなもんじゃないだろう。」って。


ー それは歌詞とメロディの両方?

まずはメロディです。そこで最初に作ったメロディを何度か手直ししていく中で、自分でも納得いかなくなってしまい、結局イチから全て作り直したんです。そしたらシンタさんが「良いメロディが出来たね。」と言ってくださって。


ー じゃあ、元は全然違うメロディだったんですか?

バラードではあったんですが、メロディとしては全く違いました。 でも自分でも更に良いものになったと思います。そこで次は歌詞づくり。メロディの切なさを歌詞でも感じてもらえるようにと考えたんですが、そこでもやはりシンタさんに「本当にこれで良いのか?折角良いメロディが出来たのに、良い歌詞をつけないと勿体ないぞ。」と尻を叩いてもらって。でも正直、すごく悩みました。多分今までの曲作り、歌詞作りの中で一番悩んだと言っても過言ではないかも。


ー でも繊細なサウンドの構築が歌詞の伝わり方を更に強めている気がしました。

ありがとうございます!


ー モデルとなったお友達にはもう聴いてもらったんですか?

はい、一番最初に聴かせました。その友人は無事に彼女と結婚出来たんですよ!


ー おー、それは良かったですね!

ええ。子どもも産まれてとても幸せそうに暮らしています。奥さんになったその彼女も感動して泣いてくれたようで、僕としても作って良かったと思いました。


ー 歌詞についてですが、冒頭2行はポジティブなことではないけれど、実は個人的に好きなんです。説明的ではないのに状況や主人公の心理状態が見事に表現されていて。

そういう部分も、その友人に電話をして当時の状況を色々聞いたりしたんです。自分自身も過去の恋愛で同じような経験をしたことがあったので、その時のことを思い出したりもしながら書きました。自分が付き合っている人から別れを切り出される。そういう時って何も手につかないじゃないですか。


ー ええ。

でも「何も手につかない」という言葉だけだとあまりにも大きな括りになってしまうので、「気付けばドアの前 どうやって帰ってきたんだろう」と、より心理描写を細かく写し出してみました。

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ー タイトルの「あいのま」とは?

このタイトルも、最初にいくつかアイデアを出したんです。でもシンタさんが…。


ー「本当にこれで良いの?」って?

そう(笑)。

Information

Release

8ヶ月連続シングル第五弾
「あいのま」

2016月09月21日発売

-収録曲-

1. あいのま
2. あいのま(Instrumental)

□ ライブ会場&レーベルサイト限定販売
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