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Nulbarich、6面LED映像を駆使した初武道館で1万人を魅了!

November 2, 2018 23:00

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Nulbarich、6面LED映像を駆使した初武道館で1万人を魅了!

Nulbarichが、本日11月2日に東京・日本武道館にて「Nulbarich ONE MAN LIVE at 日本武道館 -The Party is Over-」の公演を開催。現在の彼らの勢いを現すかのように1万人を動員しソールドアウトさせた初の日本武道館単独ライブを大盛況のうちに幕を下ろした。


ロマンティックで派手なスタート

客電が落ち、ロマンティックなジャズピアノが流れるなか、ステージのスクリーンにはカウントダウンの表示と「Please put your cellphone lights on」の文字が。それを見たオーディエンスが一斉にスマホのライトを点け、1万の光が客席に浮かぶ。まるで室内にラグジュアリーな夜景が出現したようだった。日本武道館という由緒ある建造物がこれほどロマンティックな表情を見せるのは珍しいのではないだろうか。

ピアノの独奏に続いてウッドベースが参加。やがてバンドメンバーが次々とステージに現れる。Nulbarichのバンド構成は少し変わっていて、ギター×3、キーボード×2、ベース×2、そしてドラムというもの。ウッドベースとエレクトリックベースを隣同士にするという配置は特に目を惹いた。

カウントダウンの数字が1分半を切ったところで、フルバンドの演奏がスタート。フロアから手拍子が起きると、最後にJQ(Vo.)が登場。オーディエンスからはこの日最初の大歓声が起きた。

「やっちゃいますか!」

JQのかけ声とともに、ライブは1stEPのタイトルトラック『Hometown』でスタート。いきなりキャノン砲が炸裂し、銀テープが宙を舞った。フロアはしばらくざわついていたが、やがて多くのオーディエンスは手をあげて音に身を委ねはじめた。バンドにとって原点である曲を派手に演出し、Nulbarichキャリア初の武道館ワンマン公演ははじまった。


ジャンルや固定観念を越えたスタイリッシュな映像演出

続く『It’s Who We Are』や『Lipstick』といった代表曲ではイントロから手拍子と歓声が起き、序盤にもかかわらずクライマックスのような雰囲気に。「間違いなく緊張してるよ」というJQだったが、ライブならではの見事なアレンジやフェイクに、会場全体が手をあげる。

この日本武道館公演で、Nulbarichは、あらためて映像への強いこだわりを見せた。ステージの奥に6枚のLED画面が設置され、演奏するメンバーやJQの姿がリアルタイムに映し出される。6枚のLED画面は別々の絵を映したり、時に1枚の巨大な絵を構成する。そこにスタイリッシュなアニメーションやエフェクトが混ざると、見ている側としては、2次元と3次元を行き来するような感覚に襲われる。実写とアニメーションの融合はNulbarichの大きな特徴のひとつでもあるわけだが、そこに迫力が加わって、音と目で楽しむエンターテインメントという側面が強化された。

さらに『Handcuffed』『Everybody Knows』では、クリエイティブ集団CROSS THE BORDERのデザインを大胆に取り入れ、スタイリッシュにステージを演出。CROSS THE BORDERは国、文化、ジャンル、常識、あらゆるボーダーなど、様々なカルチャーの境界を越えて活動しているクリエイティブ集団。ジャンルや洋楽――邦楽といった概念にとらわれないNulbarichのコンセプトと合致した演出だった。

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ドラマーJQ、夢を叶える!?

「ベタなものが嫌い。でもこの曲で知ってくれた人が多いと思う。そろそろ一緒に歌っても良いんじゃないか。みんなで歌おうよ」

そう言ってJQが、Nulbarichの存在を世に知らしめた『NEW ERA』を歌い始めると、この日いちばんの大歓声が起きた。英語と日本語をミックスさせた歌詞にもかかわらず、サビではフロアから大合唱が起きる。

ステージにスモークが立ち込めるなか、『Spread Butter On My Bread』では、ベース・キーボード・ギターが長く熱いソロを披露。この曲は、スタジオでセッションした時に出てきたフレーズがヒントとなって製作された曲だという。セッションはNulbarichにとっての心臓であり、それがライブでは武器になる。

『On and On』では、JQみずからドラムをプレイするシーンもあった。そのままドラマー・JQを指揮者としたセッションタイムに突入。それぞれのパートがスリリングで情熱的なプレイを披露し、極上のグルーヴでジャジーかつロックな空間を演出した。

そして初披露された新曲『JUICE』は、なんと、JQがそのままドラムを叩きながら歌うスタイル。JQの激しいドラムプレイに、オーディエンスは驚きの声をあげた。実は、もともとJQはドラマーだったのだという。

「二兎を追うものは一兎をも得ずって、そんなわけねーじゃん。両方取るっしょ」

Nulbarichの音楽にはおしゃれというイメージがあるかもしれないし、それは間違っていないが、彼らには情熱的なロックバンドの側面もある。おしゃれで、かつ、熱い。JQの言葉を借りれば「両方取るっしょ」というわけだ。


形ないもので満たされた日本武道館

普段はあまりやらないという『SMILE』は、音源とはまったく違うアレンジで演奏された。音源のクオリティを軽々と越えそうなクオリティでライブが行われるのは、Nulbarichのひとつの大きな特徴だ。フロアに祝祭的なムードが漂う『Kiss You Back』、サビのファルセットが美しく響く新曲『VOICE』、多くのオーディエンスが歌いながら踊った『ain’t on the map yet』、そして『Follow Me』『Almost There』など、中盤から終盤にかけての展開は怒涛と言っても良かった。曲ごとに起きる拍手、手拍子、歓声、指笛が、鳴り止むことがない。

「2016年から2年間、突っ走ってきた。そしてみんなも付いてきてくれた。だから叶ったんですよね。上を見ればキリがない、足元にもきれいなものがある。どこを目指せば良いのかわからなくなることもあるけど、まっすぐ行こうと思います」

そんな強いJQのメッセージとともに披露された本編ラストは『Heart Like A Pool』。ステージからはレーザーが飛び、フロアには紙吹雪が舞い、この日何度目かの大歓声が起きた。

アンコールは『LIFE』。柔らかな光と温かい音に包まれて、まさに形ないもので満たされた「Null, but Rich」なNulbarich初の日本武道館公演は、こうして大成功のうちに幕を閉じた。

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パーティーは終わり、歴史が更新される

ポップスになびくのでもなく、アンダーグラウンドにこもるのでもなし。その両方を自由に行き来し、唯一無二なサウンドをつくり出すNulbarich。結果として、彼らは2018年の音楽シーン、いや、カルチャー全般における主役のひとりとなった。

オーディエンスが10人にも満たなかった2016年の初ライブから2年。おそろしい勢いで支持を拡大し続けるNulbarichだが、こんなものはまだ序章に過ぎないのだろう。パーティーは終わった。ここから先がNulbarichにとっての本当の勝負なのだ。

ラフにタフに(『NEW ERA』)、日本のポップ・ミュージックの歴史が更新されようとしている。

なお、この模様は後日、WOWOWで独占放送される。

カメラマン:岸田 哲平、本田裕二
ライター:山田宗太朗



■ 11/2「The Party is Over」セットリスト 
Nulbarich ONE MAN LIVE at 日本武道館 -The Party is Over-
2018年11月2日(金)@東京・日本武道館

1. Hometown
2. It's Who We Are
3. Lipstick
4. Handcuffed
5. Everybody Knows
6. NEW ERA
7. In Your Pocket
8. Spread Butter On My Bread
9. Supernova
10. On and On
11. SESSION
12. JUICE(NEW SONG)
13. Ordinary
14. SMILE
15. Kiss You Back
16. Zero Gravity
17. VOICE(NEW SONG)
18. ain't on the map yet
19. Follow Me
20. Almost There
21. Heart Like a Pool

En1. LIFE


なお、本公演にて来年2019年2月6日にニューアルバムをリリースし、このアルバムを携えた全国ツアーを3月から開催することを発表した。今後の彼らの動向にご注目いただきたい!!


■ オフィシャルモバイルサイト「Hometown」
http://sp.nulbarich.com/

■ オフィシャルサイト
http://nulbarich.com/

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