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【ライヴレポート】miwa live at 横浜アリーナ "acoguissimo 47都道府県~完~"

【ライヴレポート】miwa live at 横浜アリーナ "acoguissimo 47都道府県~完~"

June 13, 2018 19:30

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デビューから足がけ8年、miwaのアコギ弾き語りによる単独ツアー「acoguissimo」が6月10日(日)自身の出身地でもある神奈川県の横浜アリーナにてとうとう47都道府県制覇し、10,000人のファンと共に最終章を迎えた。

3月24日(土)栃木県・鹿沼市民文化センター 大ホールを皮切りにスタートした今回の【miwa acoustic live tour 2018 "acoguissimo 4"】。miwaにとってこの日は、47都道府県制覇出来たという記念だけではなく、横浜アリーナでの女性アーティストによる弾き語りライヴは史上初という快挙を成し遂げた記念日にもなった。

デビュー曲“don't cry anymore”で幕開けすると、「こんにちは、miwaです! acoguissimoファイナルへようこそ!遂にラスト。横浜アリーナだよー!皆さん盛り上がる準備は良いですか?!」挨拶と共にコールアンドレスポンスで盛り上げ、オーディエンスも立ち上がると、“君に出会えたから”でタオルを振り歌声を揃える。バンドセットのテンションとは違う温かい一体感。

20180613_extra_1.jpg「新曲やりまーす!」歓声を受けながら5月9日にリリースしたばかりの“アップデート”では弾むようにギターを弾き、会場のクラップに笑顔を見せる。

「自分の出身地で最後を、こうして完走出来るということをすごく嬉しく思っています。」横浜アリーナでの女性アーティストによる弾き語りライヴは史上初ということにも触れ、「acoguissimoファイナルを会場のみんなと作っていきたい」と語った。miwaにとって横浜アリーナでのライヴは4度目になるが、一人でステージに立つのは初めての為、「とっても不思議な感じ。ステージが寂しい(笑)。でも目の前にこんなにみんながいてくれるから嬉しい!」と笑顔を見せ『miwaに言いたいコーナー』へ。このコーナーではオーディエンスそれぞれがオススメしたいものや場所をmiwaに紹介する他、みんなが考えた“ドライブソング”歌詞(お台場まで連れてって レインボーブリッジ渡って 左にはスカイツリー 右側には観覧車)の横浜バージョンを歌い、アットホームな雰囲気で盛り上がった。


このacoguissimo46都道府県でずっと歌い続けて来た“441”。デビュー前に作った曲を47都道府県目、この横浜アリーナで歌えることを光栄と静かな口調で語り、その想いを噛みしめるかのように歌うと「またひとつ特別な曲になりました。」と改めて感謝を述べた。小さい頃から歌うことが好きだったmiwa。10歳でボイストレーニングを始め、15歳の時にSheryl CrowやAvril Lavigneへの憧れからギターを弾き、曲作りに挑んだ。その後17歳でシンガーソングライターになりたいと決意。下北沢LOFTで初めて弾き語りライヴをスタート。小さなライヴハウスからスタートした弾き語りは今こうやって横浜アリーナという大舞台で花を咲かせている。これからも応援してくれるみんな自分の音楽を、歌を、届けていけるようという決意を込めて“Super Heroine”、“つよくなりたい”を熱唱。オーディエンスもしっかりとその決意や想いを受け取るように聴き入っていた。

ここからは恒例の『miwaに聞きたいコーナー』へ。それまでと一気に雰囲気も代わり、会場からは笑いも起こるリラックスムード。横浜アリーナという大規模な会場であることを忘れてしまうくらいファンとの距離を縮めた。更にオーディエンスの中から“夜空。”を一緒に歌ってくれる人をその場で探し、9歳の女の子が一生懸命miwaと一緒に歌声を披露した。miwaも「緊張する?大丈夫だよ。」「上手だったねー!」と満面の笑みを見せ、オーディエンスも温かいクラップや拍手をおくった。その後リクエストコーナーでは、“いくつになっても”、“ウソつき”、“Live Fast Die Young”、“スマイル”などが上げられる中、一番リクエストの多かったデビューシングルのc/w“Wake Up,Break Out!”を選曲。このライヴの為に新しく購入したMartinで“泣恋”を弾くと、ライヴもいよいよ後半戦。オーディエンスも“chAngE”でいつものようにタオルを回しながら「Oi! Oi! Oi!」とパワフルな掛け声でボルテージを上げる。“Faith”での力強い歌声と掻き鳴らすギター、歓声が上がる程の“We are the light”でのロングトーンや弾き語りならではの音の抜き差し、美しい高声。「君と100回目の恋」や「マエストロ!」では女優としても才能を発揮したが、やはりミュージシャンとして、シンガーソングライターとして音楽へ真摯に向き合う姿は美しい。

「今歌った“We are the light”という曲は、誰もが誰かの光というメッセージを込めて作りました…」様々な想いが込み上げたmiwaの声は震え、一旦止まってしまった言葉に会場から聞こえる「頑張れ!」「ありがとう!」の声。温かい声援に「今日ここに来てくれている皆さんが私にとって光です。いつも私の曲を聴いてくれて、こうやってライヴに来てくれて本当にどうもありがとうございます。」と言葉を繋げるとmiwaに注がれる拍手は長く鳴り止まなかった。「みんなのお陰でこうやってひとつひとついつも夢を叶えることが出来て本当に感謝しています。ありがとうございます。」やはり涙で声は震えてしまうが、ステージ横の大型スクリーンに映し出されるmiwaはオーディエンス一人一人に感謝するようにじっと客席に目をやり、「私の歌が、みんなを照らす光となれるように最後に心を込めて歌います。」と本編最後、ステージに置かれたミラーボールの光が降り注ぐ中、“ヒカリヘ”を丁寧に歌い上げた。

「今日のライヴは楽しかったですかー?」

miwaは本ツアーの横浜アリーナ限定のタオルを掲げながらアンコールで再び登場。「このacoguissimoはさぁ〜。」miwa自身、本編とは違うリラックスした口調で、セットリストを悩んだ話を始めた。更にセットリストだけでなく、今回はmiwaの横に置かれた花が曲により変わるというこだわり。M1の“don't cry anymore”〜M6“つよくなりたい”まではmiwaの決意を込めて花言葉が「決意」のピンク色のゼラニウム。M7“夜空。”〜本編最後M14“ヒカリヘ”までは、希望の光を表現すべく白のトルコキキョウ。アンコールの今は黄色い薔薇を配置。「この黄色い薔薇はみんなとの友情の証です。みんなとの絆を確かめにアンコール、みんなのところに行きたいと思います!」そう言うと、ステージに繋がるアリーナエリアの通路、下手側へ移動。

近くに来たmiwaに興奮するオーディエンスへ笑顔で手を振ると、偶然にもマイクが置かれた位置にmiwaのライヴを長きに亘り支えてきたキーボーディストのejiさんが目の前に。これにはmiwaも「何この奇跡の席!超近いんだけど(笑)。」と本気で驚く。「acoguissimo1」で最後に歌った“春になったら”を軽快に歌うと、その後も移動しながら“ミラクル”、“360°”を歌い進めステージに戻った。スタートした頃はまだ1番しか出来ていなかった「acoguissimo」をテーマにした曲“アコースティックストーリー”。8年前からmiwaと47都道府県を共にしたGibsonでこの日、フルバージョンを初披露!普段、自身のことを曲にすることがないmiwaが、初めて自分とアコギの物語を詰め込んだパーソナルな曲。彼女が好きな「千里の道も一歩から」という言葉も織り込み、苦悩やファンへの感謝を大切に綴った歌詞に涙するオーディエンスも多かった。

20180613_extra_4.jpg曲が終わり恒例の記念撮影をすると、最後は“結-ゆい-”の大合唱で長い長い「acoguissimo」47都道府県制覇の旅は終了した。しかし、「これからも私にとって弾き語りというのは、原点でありずっとずっと大切にしていきたいもの」と言うmiwaの言葉通り、シンガーソングライターとして、音楽の旅はこれからもファンを連れ立って続いていくだろう。

Photo:KAORU SATO
Text:秋山雅美(@ps_masayan



■『miwa live at 横浜アリーナ“acoguissimo47都道府県~完~”』
2018.6.10.セットリスト

M1. don't cry anymore
M2. 君に出会えたから
M3. アップデート
M4. 441
M5. Super Heroine
M6. つよくなりたい
M7. 夜空。feat.お客さん
M8. Wake Up,Break Out!【リクエスト】
M9. 泣恋
M10. Chasing hearts
M11. chAngE
M12. Faith
M13. We are the light
M14. ヒカリヘ

En1. 春になったら
En2. ミラクル
En3. 360°
En4. アコースティックストーリー(新曲・フルバージョン初披露)
En5. 結-ゆい-


■ miwa公式サイト
http://www.miwa-web.com/

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