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THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2017 12.10 東京ドーム ライヴレポート

THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2017 12.10 東京ドーム ライヴレポート

December 20, 2017 18:20

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筆者の前列、“プライマル。”で号泣している男性がいた。2004年に解散したTHE YELLOW MONKEYが2016年に再び集結。彼らの復活ツアー【THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016】のオープニングを思い出したのだろうか。いや、活動休止後にリリースされたシングル曲のため、前ツアーに行けなかったとすればきっとここで初めて生の “プライマル。”を聴けたはず。そんなことを考えていた次の瞬間、歓声と拍手の現実が降り注いできた。そう、この日の東京ドームは熱狂していた。

12月9日(土)・10日(日)東京ドームでの【THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2017】。同所でのライヴは2001年の活動休止前以来、約17年振り。チケットは即完。二日間で10万人の観客を動員した。

アリーナエリアに設けられた花道中央部分には大きな卵が紫色のライトを浴びながら鎮座している。左右のスクリーンにはカウントダウンの数字。100秒を切ったあたりから客席は緊張と期待が入り混じった独特な雰囲気に包まれていた。5、4、3…オーディエンスのカウントダウンが響く。中央ステージにはメンバーのシルエット。歓声、熱気、カウントダウン0!「ウェルカム!」吉井和哉の掛け声で卵が開き、“WELCOME TO MY DOGHOUSE”のイントロに5万人が沸く。“パール”が終わると歓声を浴びながら中央ステージへ移動。「トウキョウ!最高の夜にしようぜ!」ライヴでは常套句の言葉も、一瞬の復活劇ではなく彼らが帰ってきたと実感させる特別な言葉に感じるし、EMMA(菊地英昭)のギターも痺れさせてくれる。ANNIE(菊地英二)のクールな表情でタフなドラムを叩く姿も最高だ。(個人ごとだが、筆者にとってのTHE YELLOW MONKEYはKILLER MAY、つまり菊地兄弟から始まっている)

「会いたかったです。元気でしたかトーキョー!たまらんね。」吉井はオーディエンスの歓声と拍手に笑顔。「昨日一日演って、だいぶ勝手が掴めました(笑)。」解れた口調に会場も笑顔になる。「昨日も良かったけど、やっぱり二日目のTHE YELLOW MONKEY、最高の夜にしないか!」ボルテージも上がりっぱなしの会場を更に煽る吉井の言葉に、“TVのシンガー”ではオーディエンスも力強い掛け声を轟かせる。序盤にして胸が熱くなるほどの密度!

キャッチーな定番ナンバー”SPARK”から、“天国旅行”でガラリと世界観が変わった。ステージの前にかけられた紗幕に映る砂嵐とアメーバーのようにうごめく黒い影。切なく歪むEMMAのギターとサポートメンバー鶴谷崇(Key)のピアノの掛け合いでエンディングを見事に演出。エンディングで言うと“真珠色の革命時代~Pearl Light Of Revolution~”の20人にも及ぶ美しきストリングスで、THE YELLOW MONKEYサウンドが持つブリティッシュに似たメロディの繊細さを再確認した。“SUCK OF LIFE”での盛り上がりも凄かった。吉井はマイクスタンドを振りかざし、HEESEY(廣瀬洋一)とEMMAは花道で向かい合いプレイ。オーディンスの響き渡るクラップ、更に響くANNIEのタム。波のように押し寄せる拍手と、メンバーを呼ぶ歓声。

吉井が個人的にこの東京ドームでロックのコンサートを観たのはHEESEYと行った1990年のデヴィッド・ボウイが最初だったらしい。(ちなみにEMMAは二人とは別で観に行っていた)鶴谷のピアノをBGMに、吉井はこのメンバーになったばかりの当時、東京ドームでライヴをすることなど絶対に無理だと思っていたと語る。「その後、THE YELLOW MONKEYはデビューすることが出来て、沢山のファンの方に愛され最後活動休止を発表したライヴで、まさか東京ドームで演れるなんて夢にも思わなくて。その後、17年もしてまたここで復活のライヴ、しかも2DAYS!あの頃の自分に言ってやりたいです。“何も心配ないよ”と。」そう言いながら改めて感謝を述べた。更に「みなさんも未来に希望を持って、信じていれば絶対上手くいくと、そう思ってこれからも突き進んでもらいたいと思います。こんなダメ男から言えるメッセージはそれ位しかないけど。」と続け、これから出会うファンも含め、ロックンロールし続けたいと強い口調で語った。そして「この曲を一緒に歌いましょう。」吉井は丁寧に“バラ色の日々”の冒頭を歌う。活動休止、解散、再集結を遂げ、ロックンロールし続けたいという言葉は、ある意味吉井の、そしてメンバー全員の決意だったのかもしれない。そしてその決意を共有するようにオーディエンスも歌う。HEESEYのうねるベースも文句なしにカッコイイ!続く“太陽が燃えている”では更にオーディエンスの歌声が響き、カメラにわざと目線を向けたEMMAは照れた笑顔を見せた。吉井は炎のCGに「メンバーも燃えている。いや、焼けている!」と会場を笑わせる。とにかく開放感に満ちあふれていた。これは勝手な想像だが、この瞬間吉井は活動休止時期の自分にも言ってあげたかったんじゃないだろうか。 “何も心配ないよ”と。

“ROCK STAR”、レーザー光線にド派手な装飾とミラーボールのCG。ナチュラルボーンロッカー、HEESEYのパフォーマンスとEMMAの光るフライングVでボルテージはアップすると、“LOVE LOVE SHOW”では花道に40名のモデルが登場。吉井がその女性たちの肩を抱いたり帽子をかぶったりしながら練り歩く姿に気を取られていると、メインステージの両サイドに女性の足を形取った大きなバルーンが出現。ここで冒頭の“プライマル。”へ。

「去年から始まったこの再集結のアニバーサリー、たくさんの人たちに祝福してもらいました。とても感無量、幸せという言葉しかない二年間だったのですが、これからいつまでもそんな祝福モードで活動するわけにはいきません。」吉井はこの東京ドームは再集結における大事なミッションだったと語ると、来年にはニューアルバムのレコーディングに入ることにも触れた。「ヤフオクドームが終わったら、気合を入れなおして日本に今までいなかったバンドになっていこうと思っています。皆さんこれからも改めて宜しくお願いします!」 完全復活を意味するその言葉にオーディエンスも喜びの声を上げた。「皆さんに聴いてもらいたいと思うけど、一人一人に今日は歌いたいと思います。」と 吉井が個人的にも大好きだという“JAM”をオーディエンスの大合唱と共に噛みしめるように歌い上げた。   

ここでメンバーは退場。映画「オトトキ」の主題歌であり 11月29日に配信リリースされた新曲『Horizon』のCGアニメーションが映し出された。全画面 LED上映に合わせて映像作家・半崎信朗氏により特別に制作されたこの映像は、本公演での反響を受け、その後THE YELLOW MONKEY OFFICIAL YouTube CHANNELにて緊急公開された。再びメンバーが登場すると“SO YOUNG”、“砂の塔”と続け、最後の“悲しきASIAN BOY“では、紙吹雪舞う会場をオーディエンスの手は左右にリズムを刻み、約2時間半のステージは幕を閉じた。

12月28日(木)には福岡 ヤフオク!ドームで【THE YELLOW MONKEY SUPER メカラ ウロコ・28 ‒九州SPECIAL-】が開催。来年は吉井sがMCでも話していたニューアルバムのレコーディング。これから新たなTHE YELLOW MONKEYの幕開けだ。

text:秋山昌未


■ セットリスト
M1. WELCOME TO MY DOGHOUSE
M2. パール
M3. ロザーナ
M4. 嘆くなり我が夜の Fantasy
M5. TVのシンガー
M6. サイキックNo.9
M7. SPARK
M8. 天国旅行
M9. 真珠色の革命時代~Pearl Light Of Revolution~
M10. Stars
M11. SUCK OF LIFE
M12. バラ色の日々
M13. 太陽が燃えている
M14. ROCK STAR
M15. MY WINDING ROAD
M16. LOVE LOVE SHOW
M17. プライマル。
M18. ALRIGHT
M19. JAM
M20. SO YOUNG
M21. 砂の塔
M22. BURN
M23. 悲しきASIAN BOY


■「THE YELLOW MONKEY SUPER メカラ ウロコ・28 -九州SPECIAL-」特設サイト
http://theyellowmonkeysuper.jp/feature/mekarauroko28_kyushusp

■ オフィシャルウェブサイト
http://theyellowmonkey.jp

■ 日本コロムビアアーティストページ
http://columbia.jp/artist-info/yellowmonkey/

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