70年代の日本のフォークロック創成期を支えた日本初のレーベル「ベルウッド・レコード」と現代のシンガーソングライターを多く輩出している「オフィス・オーガスタ」が、初タッグを組んで世に送りだしたシンガーソングライター村上紗由里。彼女の音楽には60年代~70年代の日本のポピュラーミュージックへの憧憬が、色濃く漂う。
今回のMV監督の吉田ハレラマ氏がその昭和感を表現するのに、白羽の矢が立ったのは、抒情派ジオラマ作家の山本高樹氏。昭和の街並みとそこに住まう人々をテーマに、ジオラマ作品を作りづけ、2012年NHK朝ドラ「梅ちゃん先生」のオープニングタイトルジオラマで国民的有名作家の仲間入りを果たしたことは記憶に新しい。グリーンバックを背景に撮影された演奏、歌唱シーンと山本高樹氏作の昭和の街並みのジオラマ合成はどこかノスタルジックでファンタジーだ。不思議の国に迷い込んだアリスさながら、昭和の懐かしき異空間に迷い込んだ村上が見せる、愛らしさ、優しさ、そして好奇心旺盛な可愛らしい表情も必見だ。
昭和の戦後復興から混迷の時代を常に彩って、そして日本を元気にしてきた昭和の楽曲たちに強いリスペクトを持つ村上は、その「歌声」そのもので現代日本を元気にしたいと願う、天性のシンガーでもある。2020年の東京オリンピック開催に際し、もう一度大きな成長を遂げ、明るさを取り戻そうとする日本に向けて「あの『リンゴの唄』のような、元気になっていく時代を象徴し、思いっきり応援できるような、すぐに覚えてもらって歌えるような流行歌を作りたい」という彼女の想いに多くのミュージシャン、音楽関係者が賛同して作り上げた楽曲がこの「忍冬(すいかずら)」である。
そしてまた、この楽曲のレコーディングは吉田拓郎、南こうせつのサウンドのキーマンを務めたギターリスト=徳武弘文と彼のバンド『鉱石ラヂヲ』のメンバーを迎えて収録された。70’sシーンにタイム・トリップするかごとくの、ノスタルジックな数々の音色は、その時代の音楽を愛する方たちにも必聴だ。
■「忍冬」レコーディング参加ミュージシャン
Vo:村上紗由里
Amrita 60s TL& Jerry Jones 6 strings Bass:徳武弘文
Pedal Steel& Lap Steel Guitar:尾崎孝
Piano:山本隆太
Amrita 60s PB:六川正彦
Drums & Tambourine:高杉登
Chorus:村上紗由里 & The Women Spoiler
■ 村上紗由里「忍冬」ミュージックビデオ
https://youtu.be/kcY0OkuX4og
■ 村上紗由里Official home page村上眼鏡
http://murakamisayuri.jp/
■ 山本高樹presents『模型日和下駄』昭和ジオラマ館
http://www.hiyori-geta.com/
1. 忍冬
2. 面影橋から
3. 泣いて泣いて(★加藤和彦 幻の未レコーディング作品)
4. 花嫁になるあなたへ
5. はあべすと
6. さよならの歌
村上紗由里 レコ発ワンマンLIVE
~「体験」第二章~
2017年7月16日(日)
渋谷Last Waltz
開場/開演 17:30/18:00
料金:予約2,800円 当日3,300円(税込)(1ドリンク別)
□ レギュラーインストアイベント
『池袋フォーク広場~村上紗由里を囲んで』
山野楽器 西武池袋店前スペース / 奇数月の不定期金曜日 / 入場・観覧無料
『村上紗由里~フォークソングの夕べ』
ディスクユニオン昭和歌謡館 / 偶数月の不定期金曜日 / 入場・観覧無料
□ 御茶ノ水 聖橋 路上ライブ