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斎藤工、映画「ブルーハーツが聴こえる」公開直前プレミア上映会舞台挨拶で語る「とてもドラマティックな2年」

March 16, 2017 07:00

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斎藤工、映画「ブルーハーツが聴こえる」公開直前プレミア上映会舞台挨拶で語る「とてもドラマティックな2年」

ブルーハーツの名曲にのせ、人気監督たちが曲をイメージした作品を製作。
6本の映画を一挙に見られる贅沢な1本『ブルーハーツが聴こえる』の公開直前プレミア上映会が行われ、一般客への初のお披露目となった。
上映会が実施された新宿バルト9では、舞台挨拶が行われ、キャスト陣からは、尾野真千子、市原隼人、斎藤工、豊川悦司が、監督陣からは、飯塚健監督、井口昇監督、清水崇監督、工藤伸一監督、李相日監督が登壇した。

登壇者全員から一言づつ挨拶が述べられたが、劇場公開を半ばあきらめていたこと、そしてクラウドファンディングという皆さんの熱い思いで劇場公開が実現したことへの感慨深い思いと感謝を述べた。
公開がとん挫してから2年以上の月日が流れており、斎藤工は、その2年を振り返り「とてもドラマティックな2年に寄り添っていたことが今となっては幸せだと思う。」と語った。

清水崇監督は、あまりの感激からか自らの監督作品名を間違えるというハプニングがあり、会場を和やかな雰囲気に一変させた。挨拶の最後は、「公開まで本当に長い道のりでしたが、皆さんのおかげでやっと公開することができました。本当にありがとうございました。」と感謝を述べた豊川悦司に続き、李監督は、「撮影から今日まで3年ぐらい経っていて、諦めかけた時もありましたが、ブルーハーツというバンドは30年間以上僕らにあきらめるなと言うことを伝え続けているバンドだと思います。そんな力を借りての公開だと思います。」と語った。

全員の挨拶が終わった後は、各作品ごとに見どころや撮影エピソードなどが披露された。
「ハンマー(48億のブルース)」の見どころはテンポの良い台詞の応酬。現場では、キャスト陣と監督とコミュニケーションを取りながら作り上げていったと仲の良さをアピールした。主演の尾野真千子はアラサー女子に共感できるストーリーだと太鼓判を押した。

激しいアクションが見どころの「人にやさしく」。主演の市原隼人は、トレーニングをして撮影に臨み、「本作は近未来を描いた物語なので、現代とは違う味を楽しんでほしい。そしてCGを使わず、昔ながらの特撮にこだわっているのもこの作品の見どころの一つ。モノを作るということを実感できた作品でした。」と語った。さらに「何かに向かって立ち上がろうとする人に贈る作品だ。」と作品への熱い思いも語った。

井口監督の初恋をモチーフにして制作された「ラブレター」では、斎藤工が高校生にタイムスリップするという役を演じる。少年時代に太っていたという設定のため、斎藤の少年時代を演じた男子と井口監督が斎藤にデブレクチャーをしたという監督の言葉に、登壇者も会場も一気にお笑いモードに。息の仕方や走り方まで、太っている人の様子を研究したという斎藤からは「人体のメカニズムを研究できた。いつでも太る準備はできています!」とまさかのデブ宣言?!が飛び出した。また、本作で初恋の相手をビデオカメラに収めた映像が登場するが、それは現場で斎藤が実際に撮影した映像だったことも明かしてくれた。

清水監督が製作した「少年の詩」は、自らの少年時代を投影した作品。1987年という舞台背景は、本作の中に登場する看板やTVCMなど細かいところで時代を再現したと語った清水監督。本作に登場する小学校も清水監督の母校が使われている。

主演の永瀬正敏が共同脚本を務めている「ジョウネツノバラ」からは、工藤監督が登壇した。「最初永瀬さんから送られてきた脚本は、2時間もの長いものでした。物凄い熱量でした。それを極限まで無駄を省略して出来上がったのが今回の作品です。」と共同脚本作業について、語ってくれた。

3.11の東日本震災という重いテーマを描く「1001のバイオリン」で原発の職員・達也を演じた豊川は、「李監督だからご一緒しようと思いました。脚本を読んでこれは映画でなければ描けない作品だと思いました。福島にも行きましたが、現地は自分の想像をはるかに超えた場所でした。実在の人物を演じるわけですから、緊張しましたが、役に寄り添うような気持で演じました。」と語った。何故、豊川さんだったのかという質問に、『フラガール』から再びのキャスティングをした李監督は、「豊川さんの福島弁をまた聞きたくなったからです。人が持っているいい意味での浮遊感というものを表現できるのは豊川さんしかいないなと思いました。」と語った。

<作品概要>
「ハンマー(48億のブルース)」
尾野真千子×角田晃広(東京03)の掛け合いに笑い、恋愛に悩むアラサー女子をポップに描く。
© TOTSU

「人にやさしく」
市原隼人×高橋メアリージュンがアクションで魅せ、極限下の人間模様を描く本格SF作品。
© Solid Feature

「ラブレター」
斎藤工×要潤×山本舞香によるノスタルジックで、可笑しくも泣ける初恋ファンタジー。
©WONDERHEAD/DAIZ

「少年の詩」
優香×内川蓮生×新井浩文が挑むシングルマザーと思春期に差し掛かった少年の絆を描く。
© SHAIKER

「ジョウネツノバラ」
永瀬正敏×水原希子による、究極の愛を美しく壮大なビジュアルで描いた異色ラブストーリー。
©BBmedia

「1001のバイオリン」
豊川悦司×小池栄子×三浦貴大×石井杏奈による、震災に翻弄された家族を描くヒューマンドラマ。
© geek sight


■映画「ブルーハーツが聴こえる」公式サイト
http://tbh-movie.com/

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