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NakamuraEmi "NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST"~Release Tour 2016~ ライブレポート

NakamuraEmi "NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST"~Release Tour 2016~ ライブレポート

May 27, 2016 19:30

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今年1月に『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』でメジャーデビューしたNakamuraEmiが、そのデビューアルバムを引っ提げ、初の東名阪ワンマンツアー【"NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST"~Release Tour 2016~】を開催。全公演SOLDOUTの快挙を成し遂げ、5月25日(水)東京・代官山UNITでのツアーファイナルも、熱狂のステージをみせた。バンドメンバーは、アルバムレコーディングに参加したプロデューサーのカワムラヒロシ(Gt.)、豊福勝幸(Ba.)、TOMO KANNO(Dr.)に加え、大塚雄士(Per.)。

148cmの小柄な彼女は、ステージ上にいてもすぐにオーディエンスに埋もれてしまう。しかし“女子達”で放たれるパワーは圧巻で、あっという間にフロア全体を彼女の存在感で埋め尽くした。白のTシャツに黒のパンツとニット帽。シンプルな出で立ちはリアルを歌う彼女の強さを映し出し、ニット帽に飾られた黒のレースは彼女の「ONNA」を映し出した。元々Nakamuraのファンである筆者は、2曲目の“チクッ”で、このライヴを楽しみ、ノリまくることを決めた。力強さとグルーヴ感は相変わらず素晴らしいが、オーディエンスを見ながら一小節ずつ丁寧に表現する姿からは堂々とした落ち着きさえ感じた。

様々な職場経験で出会った素敵な女性達にインスパイアされたことから「女性」をテーマにした楽曲が多い彼女のアルバム。今回の『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』でも数多くの実体験やNakamura自身が憧れる女性の強さが描かれているが、珍しく男性の気持ちを歌った“スケボーマン”は、恋愛が楽しいだけではない世代の男性にファンも多く、この日も男性オーディエンスの真剣なまなざしがこの曲に向けられていた。限りなくミニマルな音の中で、スケボーがコンクリートに擦れる音が聞こえた気がする。

NE_RUI7659.jpg一年前のワンマンライヴから3倍以上のキャパを持つ代官山UNIT。「(ツアーが)決まった時から本当に胃が痛くて…。」さっきまでの挑発するようなフロウとは違う、気弱そうな笑顔を浮かべながら規模が大きくなったツアーへの不安を語るNakamura。しかしそんな彼女の不安をよそに全公演SOLDOUT。「本当に怖かったんですが、まさかの先行予約で本当に沢山の方から予約を頂きまして。全く誰も予測していなかったんです。なので早い時から東京はSOLDOUTという形で、みなさんどうもありがとうございました。」そう改めて感謝を述べた。

Nakamuraが彼氏と別れたときのことを歌った“台風18号”は彼女の代表曲のひとつ。オーシャンドラムの音はいつしかフロアを海辺と、沢山泣いた後の眠さへと誘う。この後メンバー紹介へと進むが、パーカッションの大塚がこの曲の「苦いコーヒーは ポタポタ私の体ひたひたに」という歌詞で、なんと実際にコーヒー豆を挽いていた!それにはNakamuraも驚き、自分の音楽を大切にしてくれてことに感動する。

ライヴも中盤。家族のことを歌った未発表曲“めしあがれ”では涙するオーディエンスの姿が在り、Nakamuraがレゲェやジャズ、ヒップホップのミュージシャンとの出会いで衝撃を受けたライヴ感やリアル感が、現在のスタイルに繋がったことを示す”Rebirth”では、メンバーのソロプレイを嬉しそうに見つめる彼女の笑顔が在った。体いっぱい使った彼女のラップと、メンバーのグルーヴが詰まった曲に、大きな歓声と拍手が響き渡った。

NE_RUI0515.jpgNakamuraが仕事と音楽の二重生活をする中、30歳も過ぎて結婚もしたいと悩んでいた頃に書いた“使命”から、新曲”大人の言うことを聞け”へ。大人への反骨精神はサビでしなやかな真実となってアップテンポなリズムへと溶け込む。

改めてこの日来てくれた人たちへ感謝を述べると、7月7日(木)にワンマンライヴ【NakamuraEmi Motion Blue Yokohama 「七夕はここで。〜2016〜」】を開催することを発表。昨年も同日同所でワンマンライヴを行い、そこでメジャーデビューを発表したことから、彼女にとっても想い出深い場所である。(『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』に収録の“七夕”はその日のことを歌った曲。)

「私もまさか30歳を過ぎてメジャーデビューをするなんて、思っていなくて。」Nakamuraは長くインディーズで活動してきた意地や、勝手に妄想していたメジャーへの恐怖感があったことを明かすも、「1月20日にメジャーデビューさせてもらって、4ヶ月経って、本当に大事な人が増えました。」と、今の心境を語った。メジャーで頑張っていこうと思わせてくれたのも、今、素晴らしい仲間やスタッフに囲まれているのも、今まで応援してくれたお客様のお陰だと。

「『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』は今、私の棺桶に入れたい一番大切なものです。」その一言に、アルバムへ詰まった苦労や葛藤、人との繋がりや日々の想いを感じた。しかしこの先もそう言える作品を丁寧に丁寧に作っていきたいと続ける決心は「応援よろしくお願いします。」という15文字に託された。 本編最後、 “YAMABIKO”でカワムラが掻き鳴らすアコギと、まっすぐ前を向くNakamuraの歌声は、割れんばかりの歓声と拍手に包まれた。

事前に貰っていたセットリストはここまで。実は本当に “YAMABIKO”で終わる予定だったらしく、アンコールで登場したNakamuraは「どうしよう。本当に本編で終わりだったんです。」と笑うと、メンバーと軽くその場で打ち合せをしながら“モチベーション”を最後の曲として決定。ファンキーなリズムは満員のフロアを揺らしながら【"NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST"~Release Tour 2016~】の幕は閉じた。

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Photo by Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER)
Text by Masami Akiyama



□ SET LIST
M1. 女子達
M2. チクッ
M3. スケボーマン
M4. I
M5. All My Time
M6. 雪模様
M7. 台風18号
M8. オネガイ
M9. プレゼント~繋ぐ~
M10. めしあがれ ※未発表曲
M11. Lock&Stop&不能
M12. Rebirth ※未発表曲
M13. 使命
M14. 大人の言うことを聞け ※未発表曲
M15. YAMABIKO

ENCORE
EN1. モチベーション

Band Member
Vo. NakamuraEmi / Gt. カワムラヒロシ / Ba. 豊福勝幸 / Dr. TOMO KANNO / Per. 大塚雄士


■ NakamuraEmi ライブ情報
http://www.office-augusta.com/nakamuraemi/live.html

■ Official HP
http://www.office-augusta.com/nakamuraemi/

■ 日本コロムビア特設HP
http://columbia.jp/nakamuraemi/

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  インフォメーション

NakamuraEmi Motion Blue Yokohama「七夕はここで。〜2016〜」

2016.7.7 Thu@ Motion Blue Yokohama
1st:Open 16:30 / Start 17:45
2nd:Open 19:30 / Start 20:45
※入替制の公演となります。
※予約受付順に整理番号を発行します。
自由席¥3,500 / BOX席¥14,000+Seat Charge¥3,000(4名様までご利用可能)

インターネット先行予約開始日:2016.6.6 Mon
一般予約開始日:2016.6.13 Mon
http://www.motionblue.co.jp/

□ Band Member
Vo. NakamuraEmi / Gt. カワムラヒロシ / Ba. 豊福勝幸 / Dr. 河村亮 / Per. 大塚雄士

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