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miwa "ballad collection" tour 2016 ~graduation~ 2016.3.9 日本武道館【ライヴレポート】

miwa "ballad collection" tour 2016 ~graduation~ 2016.3.9 日本武道館【ライヴレポート】

March 10, 2016 20:30

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今年1月にリリースしたmiwa、初のバラードコレクションアルバム『miwa ballad collection 〜graduation〜』を携えた全国14箇所18公演のツアー【miwa “ballad collection” tour 2016 ~graduation~】が3月8日(火)、3月9日(水)の日本武道館2DAYSでファイナルを迎えた。

バラードコレクションを意識した白のシンプルなステージは、今迄より大人っぽさを感じた。客電が消えるとポエトリーリーディングをするmiwaの声。ピアノが“めぐろ川”へと誘うと、ステージ背後のスクリーンいっぱいに映し出された桜満開のめぐろ川。miwaは少し高い位置に設置された上手側から登場すると、背景に溶け込むように水面がmiwaの足下を揺らす。

「【miwa “ballad collection” tour 2016 ~graduation~】へようこそ!」

miwaの明るい挨拶で、それまですすり泣く声さえ聞こえていた会場から明るい歓声が響いた。 今ツアーでは、オフィシャルサイトでファンから募集した「曲にまつわるポエム」を随所で読みながら歌へと入ったが、沢山集まった応募作品のどれもが素晴らしく選ぶのが本当に難しかったと語ると「みんなも曲を聴く中で、色々な想い出と重ねて聴いてもらえたら良いと思います。そこで泣きたければ泣いていいし、一人で浸りたければ浸って下さい。その記憶の中にふっと私も登場したら嬉しいなと思います。」と続けた。



バスドラに煽られ、会場にクラップが響くと“Chasing hearts”でスタンディング。両手を左右に振りながら一糸乱れずリズムを取るオーディエンス。更に“春になったら”、“441”でいつものようなオーディエンスの全力の歌声にmiwaは笑顔をこぼす。

20160310_A1_0484.jpg“出逢いと別れ”をテーマにコンパイルされた今アルバムには、彼女自身が学生時代に書いた作品もあり、聴く人が学校生活を振り返れるような曲も詰まっている。“friend〜君が笑えば〜”では学生時代の想い出を綴ったポエムが更に曲を彩り、“月食〜winter moon〜”では、父親を突然亡くしてしまった辛さと、一緒にいられる大切さを綴ったポエムが、胸を締め付けた。


他のアーティストを初めてフィーチャリングに迎え話題となった、“夜空。feat.ハジ→”。切ない旋律を奏でたのは何とヴァイオリニストの宮本笑里。「宮本笑里さんだ!」と客席からも声が上がる中、今度はスポットを受けてハジ→が登場。

20160310_A3_0695.jpgドラマチックな演奏、歌声、そして豪華なサプライズに大きな歓声が湧いた。

miwa本人のポエムが自筆にて映し出された“片想い“では、初めてmiwaがグランドピアノで弾き語りを披露。再び登場した宮本と、ピアノとヴァイオリンによるアコースティックセッションでオーディエンスを魅了した。曲が終わると互いに「美し過ぎて。」と、恐縮しながら褒め合うため思わず会場からも笑いが。しかしmiwaは真剣な表情で、思い入れのある曲を宮本と一緒に出来て嬉しかったと語った。

ここで再びハジ→を呼び入れると、miwaの「どうですか、武道館?」という問いに「ハジ→めてなんですよ、ありがとう。みなさん!」とダジャレで返し、会場を盛り上げる。
「折角なので」と恒例の男子コール、女子コールも併せ、3人で“ミラクル”へ。

20160310_A1_1017.jpg銀テープが発射されるとボルテージも上がり、“ヒカリへ”ではステージのミラーボールがプラネタリウムのように光の粒を回転させた。

ライヴも後半。ヒートアップした会場は暗闇とmiwaのポエムで静寂を取り戻した。ステージいっぱいの大きな流れ星が落ちると、その先にはmiwaの姿が。「誕生」をテーマにした“あなたがここにいて抱きしめることができるなら”では、子どもの写真が次々に映し出された。それはmiwaの友人やスタッフの子どもの写真らしく、美しくも暖かいファンタジックな映像マッピングは、友人との絆や、ツアーを素晴らしいものにしたいというスタッフの想いを乗せ、オーディエンスに感動も誕生させた。

20160310_A3_1286.jpg「みんなのおかげで、今迄沢山の夢が叶いました。みんなと出会って生まれた新しい夢もあります。18歳の時にこの曲を書いた時から夢を追いかける気持ちは、今も変わっていません。」しずかな口調でそう語ると、miwaが高校生の時に作った “つよくなりたい”で本編は終了。

miwaコールを受けて、笑顔でステージに上がるmiwa。アンコールでは、“fighting-φ-girls”の振り付けを指導。紅白で使用したギターも登場し、miwaとオーディエンスが一体となって振り付けで盛り上がると、昨年テレビ朝日系 金曜ナイトドラマ『民王』の主題歌で話題になった“ストレスフリー”で更にヒートアップ!

「このツアーはmiwa史上、歴史に残る最高のツアーでした。それはこんなに頼もしいmiwaバンド、そしてmiwaスタッフ、そして…。」と、感謝を述べている途中で感極まり声を詰まらせるmiwa。会場からの大きな声援に支えられ「何よりもみんながいてくれたから。」と、涙ながらに感謝の言葉を続けた。

miwaバンドが退場すると、最後はギター1本で、“Delight”をEnglish ver.で披露。【miwa “ballad collection” tour 2016 ~graduation~】の幕は閉じた。

Photo by 佐藤 薫
Text by 秋山昌未



■ miwa "ballad collection" tour 2016 〜graduation〜 セットリスト

M1. めぐろ川
M2. ホイッスル〜君と過ごした日々〜
M3. Dear days
M4. Chasing hearts
M5. 春になったら
M6. 441
M7. friend〜君が笑えば〜
M8. 月食〜winter moon〜
M9. 夜空。feat.ハジ→(with 宮本笑里、ハジ→)
M10. オトシモノ
M11. 片想い(with 宮本笑里)
M12. ミラクル(with 宮本笑里、ハジ→)
M13. 君に出会えたから
M14. ヒカリへ
M15. あなたがここにいて抱きしめることができるなら
M16. つよくなりたい

EN1. fighting-φ-girls
EN2. ストレスフリー
EN3. again×again
EN4. Delight(English ver.)


■ miwaオフィシャルサイト
http://www.miwa-web.com/

  関連画像

  リリース情報

miwa
「miwa ballad collection 〜graduation〜」

2016年1月20日発売

miwa ballad collection 〜graduation〜

完全生産限定盤(CD+Blu-ray+スペシャルグッズ)

SRCL-8984〜8986 / ¥3,839円+税

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