POPSCENE

WEB FANZINE

POPSCENE

竹原ピストル、映画『永い言い訳』遂にクランクアップ!

January 8, 2016 12:00

music_label
0
0
シェア LINE
竹原ピストル、映画『永い言い訳』遂にクランクアップ!

『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が、直木賞候補となった自らの書き下ろし小説を映画化する最新作『永い言い訳』(2016年秋 全国ロードショー)。

突然のバス事故で長年連れ添った妻・夏子を失い、独りになった人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(きぬがささちお)。冷め切った仲だった妻の死に涙すら流すことができない彼が出会ったのは、同じ事故で最愛の母を失った幼い兄妹とトラック運転手の父親。ふとした思い付きから兄妹の世話をすることになった幸夫は、これまで感じたことのない生きがいを手にし、幸福に満たされていくのだが・・・予期せず家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか―-。人と人の<別れと出会い>を鋭くも優しい眼差しで描いた、限りなく切なくて愛おしい、新たな感動作。

主人公の幸夫を演じるのは、『日本のいちばん長い日』の昭和天皇役や『天空の蜂』での演技が大きな話題と高い評価を得て、今年度の賞レースを賑わせている本木雅弘。その他、ミュージシャンで今回大役に抜擢された竹原ピストル(『さや侍』『海炭市叙景』)、堀内敬子、深津絵里、子役の藤田健心・白鳥玉季など個性的な実力派が顔を揃える。

2015年3月30日にクランクインし、季節をまたいで長期間の撮影を行ってきた本作が、去る12月27日に遂にクランクアップを迎えた。都内のカフェで行われた最後の撮影シーンは、物語上非常に重要なラストシーンで、本木・竹原・藤田・白鳥のメインキャストが集結。この日は偶然にも竹原ピストルの誕生日でもあり、和やかな祝福ムードに包まれつつも、撮影が進むに連れて感情を高めていく本木を中心に、緊張感があふれる現場となった。ラストカットで監督の「OK!」の声がかかったあと、スタッフ・キャストは、準備期間を含め約1年にわたった撮影の苦労をねぎらいあいながら、この1年で大きく成長した子どもたちの様子にも目を細めていた。

竹原ピストルは、約1年におよぶ撮影の間にニューアルバム『youth』をリリース、合間を縫って全国行脚の弾き語りライブを行って来たほか、アルバム楽曲「よー、そこの若いの」が住友生命新商品「1UP(ワンアップ)」のCMソングに起用され話題に。そして1月15日(金)からはアルバムを引っさげ、112公演におよぶ弾き語りツアー「竹原ピストル 全国弾き語りツアー“youth”」がスタートする。映画が公開される秋まで続くこのツアー。また新しい竹原ピストルの姿をお魅せすることができるだろう。ぜひ会いに来てほしい。


◆本木雅弘 コメント 
幸夫という役に寄り添い、彼の持つ痛みを共有しながら、果たして何処に到達できるのだろうと思い巡らせながら、長い撮影の日々を過ごしました。
西川監督は、常々、小説とは切り離し映画は映画として必要なものを吟味したい、とおっしゃっていた通り、現場でも、いま目の前にある時間を掬い取り、きちんと作品に焼き付けていく、丁寧なこだわりが感じられました。つい自分にはお芝居の癖が出てしまったり、予定調和なことをやってしまったりしがちなのですが、その度にすっと軌道修正していただきました。監督は、時に鋭く、そして愛ある豊富な言葉を使って、幸夫を、僕自身を、監督のいう「かすかな幸福感」へと導いてくれた気がしています。
もしもこの映画が成功するとしたら、そのワケの6割以上は竹原ピストルさんのキャスティングにあるんじゃないでしょうか(笑) 佇まい、声、その存在感が想像していた以上に陽一という役柄に深みを与えていました。僕も幸夫という役を借りながら、いやっ 役を越えて 竹原さんに魅了されていきました。同様にお芝居経験のほぼない健心くん(真平)や玉季ちゃん(灯)がリアルに魅力的だったので、それを眺めながら自然と思い入れていくことができました。
季節をまたいでの撮影で、間があく時もありましたが、頭に心に監督のこと、役のこと、物語のことをいつも抱えていた1年でした。そしてその時間が何かを熟成させ共通言語を生んで、より全体が一丸となっていくような撮影でした。夏編が終ったあとに監督から、『最後の冬編では、毒が抜け、新たに建て直す場所に立つ、更地の少年のような幸夫を見せてほしい』と言われまして、8キロほど痩せました。同時に気持ちもどこか軽く自由になって、ようやく幸夫と同化できたような気になりました。って遅いかあー、、、
完成の暁には、この『お作品』を通じて『ささやかな共感』が世に拡がることを願っています。

◆西川美和監督 コメント 
本当に長きにわたった撮影でした。こんな経験は私も初めてだったのですが、ずっと長い時間をかけて丁寧に撮影することで、子どもたちもどんどん大きくなっていくし、キャストやスタッフの変化を受けて撮影していくことが当たり前になった気がします。今はなかなかここで終わる感覚がなく、この作品がずっと続いて行って、子どもたちの成長や本木さんの変化やこの物語の続きを自分が撮っていくのではと錯覚するほどですが、終止符があるから映画はいいものになるのだと思っています。
本木さんは、決して器用な方ではないけれど、前向きに進もうという気持ちを確実に持っていらっしゃる方だと思います。自分が想像していた合格点のラインをポンと抜けたカットが確かにあって、そういう瞬間を見させていただけたのは、本木さんご自身が持ってらっしゃる真っ直ぐさがあってこそだと思いました。
自分にとっても大変思い出深い経験になりましたし、キャストやスタッフの皆さんと丁寧に作品を温められたなという実感があります。限りある時間をとても大事に過ごさせていただいたと思います。


■ 竹原ピストル 公式サイト
http://www.office-augusta.com/pistol/

  インフォメーション

『永い言い訳』
2016年秋 全国ロードショー

原案・脚本・監督:西川美和
出演:本木雅弘 竹原ピストル 藤田健心 白鳥玉季 堀内敬子 深津絵里
製作:『永い言い訳』製作委員会(バンダイビジュアル株式会社、株式会社AOI Pro.、株式会社テレビ東京、アスミック・エース株式会社、株式会社 文藝春秋、テレビ大阪株式会社)
©2016「永い言い訳」製作委員会
企画:分福 制作プロダクション:株式会社AOI Pro. 配給:アスミック・エース
公式サイト:nagai-iiwake.com/

  ピックアップ

  SEARCH

  FIND OUT MUSIC!

FIND OUT MUSIC

  SPECIAL

オフィスオーガスタ特集 アーカイブ

  iTunes Chart