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POPSCENE

between popular culture and counterculture

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suzumoku

人の思いは消えない

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蝶も鳥も、羽根があるから飛べる。

 

人間には羽根がないので飛べない。

 

 

 

けれど、羽根を動かし空中に漂う事を、

 

「飛ぶ」というふうに理解しているのはきっと人間だけだ。

 

 

 

蝶も鳥も、自分の体にある羽根を「羽根」と、

 

それを動かして「飛ぶ」という事も、きっと理解していない。

 

 

 

人間はそれを理解できた。

 

だから飛行機が出来た。

 

宇宙にまで行けた。

 

もっともっと高く遠く飛べるかもしれない。

 

 

 

そして蝶や鳥にとってはきっとただの「空間」を、

 

人間は「空」と理解し、そこに「夢」というものを抱いた。

 

 

 

人間には羽根がないので飛べない。

 

その代わりに優れた頭脳を授かった。

 

だから、いくらでも飛ぶ事を理解し、描く事が出来る。

 

人間が人間であるために不可欠なもの

 

それは感情であり、夢や思いを抱ける事だと僕は思う。

 

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ただ、人間は一人ではなく、大勢いる。

 

テレパシーも使えないので、優れた頭脳で言葉を作った。

 

それを声で伝えたり、書いたりして伝えるようになった。

 

それでも誤解は起こるし、誤解を利用することもある。

 

 

 

何とかして上手く伝えたい、理解したいと思った時、例えば、

 

書いたものの色や大きさを変えて強調したりする。

 

電話であっても表情を変えたり、ジェスチャーを交えている。

 

危険な場所などに凹凸や発光物を置いて注意させる。

 

美味しそうな匂いを漂わせてアピールする。

 

本当かどうか分からないから実際に食べに行く。

 

 

 

「視覚」「聴覚」「触覚」「嗅覚」「味覚」

 

僕らは日々五感をフルに使って、伝えようとしている、

 

理解しようとしている。

 

それを放棄した時、人間は人間ではなくなる気がする

 

と言うより、放棄出来ないようになっているんだ。

 

だって「寂しい」って思えるもの。

 

 

 

 

 

 

 

さて、昨晩は渋谷La.mamaにて、

 

HUMINDS2nd Stage が行なわれました。

 

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音楽のライブ空間では、五感を使わずにはいられない。

 

ギターの音、照明の色、天井の形、フロアの匂い、アルコールの味、

 

ボーカルの声と言葉、出演者の衣装、揺れる髪、タバコの煙、乾燥した空気、

 

転換時のざわつき、隣の人のマニキュア、頭の凹凸、香水に汗、

 

その全てに感じる思いが一つ一つ

 

 

 

うるさいし、派手だし、ごった返してるし、なんかクセェ!

 

 

 

僕が初めて渋谷に来た時の印象も、そんな感じです。

 

でもその中には妙な魅力があって、何度もライブをしていくうちに、

 

それはものすごく凝縮された人間の思いの実態であり、

 

それが「人間らしさ」なんだと気付きました。

 

 

 

本当の「人間らしさ」とは、

 

うるさくて、派手で、ごった返していて、なんかクセェものなのかもしれません(笑)

 

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左から金木和也さん、僕、指田フミヤさん

 

HUMINDS2nd Stageも、そんな風情が存分にあったと感じています。

 

来ていただいた皆様、ありがとうございました。

 

次回ラスト、1222()HUMINDS3rd Stage も是非お越しください。

 

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  PROFILE

suzumoku

2007年、アコースティックギターを片手に音楽シーンに突如現れ、アルバム「コンセント」でデビュー。その荒々しくも正確なフィンガリング、独自性、強烈な歌声は“オルタナティブフォーク”と形容されるシンガーソングライター。