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suzumoku

地元再訪第二編:もう居ない

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9/10のレギュラーラジオにて地元のお祭りをとりあげました。

 

今回はその時の模様を写真も交えて…

 

 

 

 

 

 

 

小学生の頃は友達と毎年必ず行っていた地元の夏祭り…

 

中学高校と年を重ね、地元を離れて暮らすようになるほど、

 

行く回数は減り、東京生活になってからはほとんど行かなくなってしまった。

 

そもそも、お祭りそのものにさえ行くことがなくなった。

 

 

 

けれども、ふと商店街にぶらさげられた提灯であるとか、

 

聞こえてくる祭囃子にはいつも心が浮つく感じというか、

 

“あの頃”の情景がまだ心に残っているのだなぁと気付かされる。

 

 

 

エッシャーを見に帰郷した時、そのお祭りがちょうど行われる時だった。

 

一度演奏でお呼ばれされ、演芸台でライブをして以来、実に4,5年ぶりだろうか?

 

 

 

 

 

父「お前担ぐか?」

 

僕「多分肩こわす」

 

父「そうか(笑)」

 

僕「背ぇ高ぇから余計(笑)」

 

 

 

 

 

そんな父親とのやりとりも久しぶりに、カメラをぶらさげて神社へ向かったところ、

 

ちょうどお神輿が神社までの往路を賑わせていた。

 

 

 

しばらく休憩中とのことで、先に神社へと向かう。

 

空には1,2分間隔で単発の花火が咲き、鼓膜を揺らし、下腹に心地よい振動をくれる。

 

ちらほらと朱色の明かりと賑わいが見え始め、

 

気付けば多くの人の逆光影と屋台のパッチワークの中へ。

 

IMG_4956.jpg

たこつり、バナナチョコ、かき氷、スーパーボール、金魚すくい、お面、水ヨーヨー、

 

わたあめ、フランクフルト、たこ焼き、お好み焼き…

 

定番に混じって、スムージー、チュロスなんかの屋台もあった。

 

そして静岡特有の屋台らしい、“らくがきせんべい”も健在。

 

僕自身も小さい頃よくやったけれど、今でも多くの子供達で賑わっていた。

 

 

 

参道の右手にお好み焼き、その向かいにバナナチョコ、しょっぱい、甘い、匂い、

 

金魚すくいやヨーヨー、スーパーボールの水とゴムの匂い、

 

浴衣、甚平、下駄、境内隅の暗闇の不安、笑い声と子供の泣き声と花火の音、

 

白熱電球の眩しい光に屋台のオレンジ色が映えて、小さな頃には分からなかった、

 

なるほどこの音と光と色と匂い、その間を繋ぐ闇の畏怖との融合が、

 

お祭りの心情かと分析した途端、もうあの頃の素直な自分はここには居ないのだなと、

 

それでもふっと笑えるような、“心地良い寂しさ”を感じた。

 

フィルムカメラのシャッターは一度も押さず、景色はiPhoneで流し撮りをした。

 

IMG_4962.jpg

フランクフルトを一本くわえながらの帰り道、

 

お神輿が最後の休憩所から出発するところだった。

 

うちの地元のお神輿は、担ぎ棒の上に祭扇子を煽る女性が前後に二人ずつ乗る。

 

下で担ぐ男性がその女性の足の甲を掴んで支えているだけのスリリングなお神輿だ。

 

 

 

そしていよいよ担ぐぞという時になって突然の大雨が。

 

けれども担ぎ手たちのテンションはむしろ上がり、花火の音にも負けない怒号をもって、

 

勢いよくお神輿は神社へと向かっていった。

 

 

 

そこからの帰路はますます雨が強まり、ずぶ濡れ、人間なんでもそうかもしれないけれど、

 

“度を越すと笑えてくる”ようで…

 

カメラを服の下に隠して薄ら笑いを浮かべたずぶ濡れのボサボサ頭の男…

 

はたから見たら相当に怪しかったろうけれど、人の気配の少ない帰り道でよかった(笑)

 

 

 

 

 

大人になるにつれて、素直に楽しむということをそのまま受け入れるのではなく、

 

素直に楽しむとはどういうことかと考えてしまうようになる。

 

そうして、こういった場所に自分を置いた時、かつての自分の姿を感じて、

 

余計なものがたくさん染み付いてしまったなと自責の念のようなもをしみじみ感じる、

 

それが郷愁か…

 

 

 

僕はもう、「懐かしいなぁ」の一言で十分。

 

染み付いたもの達と共に進んで行く。

 

 

 

 

 

 

 

さて、9/9,10,11と、名古屋、稲沢、京都で3日連続でライブでした。

 

これまでとの大きな違いは演奏フォーム。

 

いつも右足を足台に乗せて演奏していましたが、今回から左足を乗せて、

 

つまり、クラシックギターを演奏する時と同じフォームにして弾き語りました。

 

DSC_2950 (1).jpg

こうすることで、ギターを抱えるような感じから、ギターを立てるような構えになり、

 

フレットの運指が少し見辛くなる分、背筋が伸びて声が出しやすくなりました。

 

体の重心も下腹あたりに来るようで安定したかなといった印象。

 

 

 

ギターの音も大事だけれど、やはり言葉をちゃんと届けられるよう、

 

しばらくこのフォームで弾き語っていこうと思います。

 

 

 

次回のライブはニコ生でのライブを今月末に考えていますが、

 

何より10月から始まる渋谷La.mamaとの3ヶ月共同企画イベント、

 

『HUMINDS』にみなさん来ていただきたいのです。

 

10/14,11/18,12/22で、毎月行っていきます。

 

詳細はHPにて更新していますので、ぜひごらんください。

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  PROFILE

suzumoku

2007年、アコースティックギターを片手に音楽シーンに突如現れ、アルバム「コンセント」でデビュー。その荒々しくも正確なフィンガリング、独自性、強烈な歌声は“オルタナティブフォーク”と形容されるシンガーソングライター。